病院以外で働くという選択~看護師の資格を活かす32の働き方~

病院以外の働き方

あまりのハード勤務に、疲弊してしまう看護師はとても多いです。
いくら好きな仕事でも、身体が持たない!!

私もそうでした。
毎日ヘトヘトで、休日は寝て終わる。
常に身体はだるく、その内、気力さえ無くなっていく。

結局、長く続けられない。。。

だけど、簡単には取れない看護師資格、もったいないと思いませんか?

そう思った私は、病院以外で働ける方法を色々と探しました。
そのお陰で、様々な職場で、看護師として働くという経験をしました。

不思議なんですけど、しばらく看護師以外の仕事をしていると、また看護師に戻りたくなるんですね。
結局、なりたい自分に戻って来ます。

なりたい自分を取り戻す為にも、一度離れるという考え方、悪くないと思います。

看護師資格を活かせる病院以外の働き方

診療所(クリニック・医院)


診療所とは19床以下の医院、クリニックの事を言います。一般的には外来をイメージすると思いますが、入院施設のある診療所も含まれます。

≪職場の特徴≫
・開業している院長の意向、方針が絶対
・Drが常時いて、看護師の役割は診療の補助
・午前診、午後診に分かれているので、中抜け休憩のクリニックが多い
・スタッフは少人数なので、急な休み取りにくい
・スタッフは少人数なので、人間関係が重要

≪転職選びのチェックポイント≫
・採血は出来た方が望ましい
・医療知識、看護技術に自信なくても大丈夫な場合が多い
・緊急時(急な休み)のフォロー体制を作っておいた方が働きやすい
・市町村の休日急病診療所は手当ても高く、狙い目

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美容外科クリニック


一部の保険適応診療を除き、医療保険の適応外診療を行います。客層は富裕層セレブや水商売の女性が多く、朝はゆっくり出社で、給与も大幅アップが期待できます。

≪職場の特徴≫
・プライベート充実(ゆっくり出社、残業少ない、高給与)
・看護師の役割はカウンセリング、手術の介助
・若い看護師が多い
・お客様相手なので接遇重要視

≪転職選びのチェックポイント≫
・外科系経験者は有利
・一から覚える事が多く最初は大変(今までの知識はあまり役に立たない)
・土曜、日曜、祝日は休めない
・職場によってはノルマがある

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訪問看護ステーション


介護保険または医療保険を使った訪問看護を提供します。訪問時間が決まっていて、多くは自転車で移動します。最近は、施設入居者への訪問看護が増えてきている為、需要は増加傾向、高給与なので人気があります。

≪職場の特徴≫
・Dr不在で医療判断が必要
・一人で利用者宅を訪問
・看護師が行う役割(状態観察、ルート確保、採血、浣腸、創処置、入浴介助、機能訓練、嚥下訓練、服薬指導、家族指導などなど)
・パート、短時間勤務可能

≪転職選びのチェックポイント≫
・幅広い知識、観察力、看護技術あった方が望ましい
・体力がいる(暑い日も雨の日も自転車移動)
・夜間オンコール対応があるか要チェック

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訪問入浴


介護保険制度に基づいたサービスです。浴槽持参で利用者宅を訪問し、自宅での入浴を提供します。介護職2人、看護師1人の3人で入浴介助を行い、この3人で車移動します。

≪職場の特徴≫
・限られた時間内での入浴提供なので、助けあいが必要
・介護職とコミュニケーションが取れないと地獄
・看護師の役割(バイタル測定、状態観察、入浴の可否判断、入浴後の処置、移動・更衣・入浴介助などなど)
・単発的な働き方もできる

≪転職選びのチェックポイント≫
・訪問入浴会社によって看護師の役割が大きく違うので要チェック
・体力がいる(サウナ状態で入浴介助、利用者は重度要介護者)
・報酬制度、金額は様々(月給、日給、時給、1入浴いくら)

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デイサービス


介護保険の要介護認定を受けた、自宅で過ごされている方が、通いで利用する場所です。リハビリに力を入れたデイケア、生活支援するデイサービスがあります。(機能訓練強化型の短時間デイなどもあります)

≪職場の特徴≫
・職場のスタッフはほぼ介護職員
・看護師の役割(バイタル測定、状態観察、入浴・リハビリの可否判断、入浴後の処置、血糖測定、インスリン注射、経管栄養、食事介助、吸引、在宅酸素の管理、急変時の対応などなど)
・レクリエーション、イベントが多い

≪転職選びのチェックポイント≫
・幅広い知識、観察力、看護技術あった方が望ましい
・看護師は1人勤務の職場が多い
・利用者の持参物で対応(病院ではなく自宅扱いなので医療物品、薬剤無し)

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小規模多機能施設

自宅で生活する要介護者が、通所サービス、訪問介護、ショートステイを利用できる施設です。これに訪問看護を加えたサービスを提供するのが、看護小規模多機能(かんたき)です。

≪職場の特徴≫
・小規模多機能の看護師役割は、デイサービスと大きく変わりなし
・かんたきは登録定員29名以下の少人数、看護師は通所サービス、ショートステイ、訪問看護の業務を行う(人工呼吸器なども対象で医療レベルは高い)
・地域密着型サービスなので、地域の催し参加も多い

≪転職選びのチェックポイント≫
・幅広い知識、観察力、看護技術あった方が望ましい
・かんたきは、夜勤、オンコール対応の有無、病院、訪問看護ステーションとの連携状況要確認
・施設の利用者受け入れ規定、看護師の業務は様々なので、事前に要確認

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介護老人保健施設


施設長は医師でなければならないので、常勤医師(夜間、休日不在)がいる施設です。急性期治療を終え、自宅に帰るまでの中間施設という位置づけになっているので、簡単な治療、リハビリも行います。

≪職場の特徴≫
・老人施設の中では医療レベルが高い
・常勤医師あり(指示受け、処方あり、ルート確保もあり)
・看護師の役割(診療の補助、指示受け、薬剤処理、入所受け入れ、医療処置全般)
・日中(看護師1~2人/利用者50人)夜間(看護師1人/利用者100人)
・介護スタッフ、リハスタッフ、ケアマネジャーと一緒に仕事をする
・認知症の利用者さん多い

≪転職選びのチェックポイント≫
・病院との提携状態が重要(救急搬送時の受け入れに影響する)
・施設によって看護業務に違いがある(介護業務との業務分担要確認)
・幅広い知識、観察力、看護技術あった方が望ましい(心電図も看護師が実施)

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特別養護老人ホーム


永住の場所として住所を移して暮らす施設です。医師の加算は利用者100人に対し常勤医師1人という規定がありますが、多くは同敷地内に診療所がある場合で、医師が配置されている施設はほぼありません。夜間は看護師も不在になります。

≪職場の特徴≫
・入所条件が介護認定要介護3以上の利用者なので、重介護者、重度認知症が多い
・看護師の役割は入所者の健康管理と生活介助(夜間看護師不在なので、吸引は対応なし)
・生活の場なので、スタッフはほとんどが介護職
・最近はユニットタイプ(10人位の少人数で生活する)施設が増えてきている
・看取りあり

≪転職選びのチェックポイント≫
・医療的関わりは少ないが、医療判断、急変対応が不可欠
・看護師の業務内容(介護業務との分担)は施設によって大きく違う
・介護職の離職率、残業時間も注意(看護業務に影響あり)
・夜間オンコール頻度(介護職の育成度によって変わって来る)

関連記事病院以外で働く看護師【体験談】特別養護老人ホーム・有料老人ホーム

介護付有料老人ホーム

民間の企業が運営している施設です。有料老人ホームは住宅型、健康型、介護付の3タイプに分かれていて、看護師が活躍するのは介護付有料老人ホームです。介護付有料老人ホームにも、24時間看護師常駐の医療レベルの高いものから、夜間看護師対応の無い医療レベルの低いものまで様々です。医師はいませんので治療は行えません。

≪職場の特徴≫
・運営している企業の理念、方針が絶対
・利用者、家族はお客様
・問題を起こさない事が最優先(積極的取り組みより危険回避)
・治療は出来ない為、契約Drの往診がある(急変時は救急搬送)
・看護師の役割(経管栄養、CVポート、ポンプ、人工呼吸器、気管切開、在宅酸素、人工肛門などなど施設の受け入れ規定によって大きく違う)

≪転職選びのチェックポイント≫
・企業理念、方針が自分の目指すものと合っているか要確認
・施設によって医療レベルが違う
・幅広い知識、観察力、看護技術あった方が望ましい(看護師1人勤務の施設多い)
・看護師の業務内容(介護業務との分担)は施設によって大きく違う
・介護職の離職率、残業時間も注意(看護業務に影響あり)
・夜勤の有無や夜間オンコール頻度(介護職の育成度によって変わって来る)

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グループホーム

グループホームとは認知症の方が最大9人の少人数グループで生活する入所施設です。認知症と言うと何も分からなくなる、何も出来なくなるとマイナスイメージを持ちますが、そうではありません。それぞれが出来る事を役割分担して、生活支援を受けながら、共に生活していく場所がグループホームです。

≪職場の特徴≫
・生活の場所で医療的関わりは少ない(ほぼ生活支援)
・日中も看護師の常駐はなし
・看護師の役割は往診時のDr対応(状態報告や診察補助、指示受け)が主
・医療連携体制加算を取る為に常勤採用している施設もあるが、稀(訪問看護ステーションと契約している施設が多い)
・入所者の認知症状は軽度で、少し支援すると生活できる人が多い

≪転職選びのチェックポイント≫
・医療的関わりは少ないが、医療判断、急変対応が必要
・看護師の業務内容(介護業務との分担)は施設によって大きく違う
・介護職の離職率、残業時間も注意(看護業務に影響あり)
・夜間オンコールの有無、頻度(介護職の育成度によって変わって来る)

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障がい者福祉施設

障害者総合支援法に基づき自立支援を行う施設です。障がい福祉サービスには就労支援や自立支援があり、訪問介護、ショートステイ、共同生活援助(グループホーム)、等があり、通所タイプと入所タイプがあります。看護師が関わるのは通所施設、入所施設が多く、難病、重度の心身障害の方が多いです。

≪職場の特徴≫
・重症度、医療レベルは施設によって様々(生活介助~呼吸器管理まで)
・対象者は子供から高齢者まで
・対象となる障害(身体障害、精神障害、知的障害、発達障害)
・脳性麻痺やてんかん、話せない方が多く、病院とは違った看護が必要

≪転職選びのチェックポイント≫
・精神障害、知的障害の場合、医療的関わりは少なく、生活支援が多くなる
・身体障害の場合は呼吸器など重度医療管理が必要なケースが多い
・施設近隣に特別支援学校(養護学校)があれば、重度医療管理の可能性高い
・体力が必要(変形、拒否、重介護ケース多い)

放課後等デイサービス

児童福祉法に基づいて提供されるサービスです。障害を持った児童(小学校、中学校、高学校)が学校終了後や学校の休業日に利用できる学童保育の様なものです。

≪職場の特徴≫
・重症度、医療レベルは施設によって様々(生活介助~呼吸器管理まで)
・対象は障害を持った児童(小学校、中学校、高学校)
・勤務時間は授業終了後から夜間、学校休日

≪転職選びのチェックポイント≫
・精神障害、知的障害の場合、医療的関わりは少なく、生活支援が多くなる
・身体障害の場合は呼吸器など重度医療管理が必要なケースが多い
・施設近隣に特別支援学校(養護学校)があれば、重度医療管理の可能性高い
・体力が必要(変形、拒否、重介護ケース多い)

ベビーシッター

ベビーシッターを行う為に必要な資格はありません。依頼自宅へ訪問するケースが最も多いですが、企業へ出向く、自分の自宅で預かるケースもあります。働き方も派遣登録や、マッチングアプリで直接依頼を受ける方法もあり、また、自分で経営する事も可能です。

≪職場の特徴≫
・自分に合った働き方が選べる(対応可能条件や時間も自分で決める事が出来る)
・看護師資格があれば有利(病児保育の依頼を受けやすい)
・収入は安定しない事が多い(仕事との依頼がなければ働けない)
・依頼内容は様々(保育、病児保育、家事、家庭教師など)

≪転職選びのチェックポイント≫
・小児科経験者、育児経験者は有利
・報酬額はスキルや指名、リピーターの有無によって変わって来る
・事故、物品破損など、緊急時の対応方法や保険加入状況を要チェック

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保育園

保育園の看護師は、園児の健康管理だけではなく、職員の健康管理、保育園の衛生管理、感染症予防、アレルギー対応、家族も含めた保険指導を行います。

≪職場の特徴≫
・勤務は規則的で残業も少ない
・看護師は1人勤務
・体調不良者(発熱、嘔吐、喘息発作、骨折など)がいない限りは保育業務
・感染症対策や衛生管理など職員への教育、指導あり
・園内ポスターの掲示や「ほけんだより」の発行業務あり

≪転職選びのチェックポイント≫
・小児科経験者、育児経験者は有利
・給与は病院勤務より低め
・保母さんとのコミュニケーション必須
・看護師業務、保母業務との役割分担は要確認(保母不足時、1名に限って看護師が保母として勤務する事が認められている)

付添い看護婦

元々は入院、入所中の患者に家族に変わって付き添う仕事でした。安静が守れない、不穏、点滴自己抜去、転倒リスクの高い患者や、お手伝いを望む場合など付添婦を雇うのが当たり前でした。完全看護になってから病院の需要は減っていますが、基準を満たしていない病院や施設、そして、最近は在宅の介護者に対して需要が増えています。看護師家政婦紹介所で扱う事が多いです。

≪職場の特徴≫
・自分に合った働き方が選べる(対応可能条件や時間も自分で決める事が出来る)
・看護師資格があれば有利
・収入は安定しない事が多い(仕事との依頼がなければ働けない)

≪転職選びのチェックポイント≫
・依頼内容、条件は様々なので、その都度確認が必要

産業看護師


産業看護師の仕事内容は、企業によって大きく違いますが、従業員の健康管理や指導、ケガや急病の応急処置が一般的な業務です。

≪職場の特徴とチェックポイント≫
・医療的関わりは少ない(臨床経験の少ない人でもチャンスあり)
・事務処理が多いので、パソコン操作は一通りできた方が望ましい

関連記事病院以外で働く看護師【体験談】産業看護師の仕事

コールセンター(健康相談業務)


個室又は区切られたブースなどで電話健康相談を行います。疾患、薬剤の書籍やインターネット検索できる環境が整っている事が多いです。

≪職場の特徴とチェックポイント≫
・企業によって相談内容は様々(商品の説明や専門的な内容まで対応する事もあり)
・電話の相談相手とマンツーマン対応
・勤務時間は規則的、残業はほぼなし
・電話の情報だけで判断、アドバイスしなければならない

関連記事病院以外で働く看護師【体験談】コールセンター看護師

救護室(大型レジャー施設や公営プール)


ケガや体調不良者に応急処置を行います。緊急性の判断が必要なので、責任は重いです。楽しさを提供する場所なので、対象者はお客様です。サービス精神、接遇は大事です。

≪職場の特徴とチェックポイント≫
・求人が少ない(アンテナ張って早め早めにチェック)
・お客様対応、サービス精神がある方に適している
・医療的関わりは少ないが、医療判断、急変対応が必要

関連記事病院以外で働く看護師【体験談】救護室ナース

私立高校、大学の保健室

看護師資格で可能です。採用条件にもよりますが、夏休みなどは長期休みの場合や宿泊合宿、修学旅行に同行する場合もありますので、詳細確認が必要です。

≪職場の特徴とチェックポイント≫
・求人が少ない
・ケガや急病の応急処置、保健室通信作成や保険指導業務あり
・医療的関わりは少ないが、医療判断、急変対応が必要
・学生とのコミュニケーションスキル必要

治験コーディネーター(CRC)


新薬開発の際に臨床検査(治験)を行いますが、製薬会社、医療機関、被験者となる患者さんの調整役を行うのが治験コーディネーターです。ベッドサイドへ出向き、服薬状況、作用、副作用の有無、心配事などを聞き、異常の観察、変化のキャッチを行うので、看護師の特性が活かせる仕事です。

≪職場の特徴とチェックポイント≫
・病院の治験室に採用される場合と民間企業に所属して治験病院へ派遣される場合がある
・全国の治験病院が勤務地(複数を同時担当する事もある)
・パソコンスキル必要(報告書や書類作成多い)

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臨床開発モニター(CRA)

新薬開発の際に臨床検査(治験)を行いますが、治験が法律やルールを守り、計画通りに進んでいるか監視、調整する仕事です。

≪職場の特徴とチェックポイント≫
・製薬会社に採用される場合と、民間企業に所属して治験病院へ派遣される場合がある
・勤務地は東京、大阪が多く、全国への出張あり
・残業は治験導入時などに多い
・パソコンスキル、英語できる方が望ましい

関連記事病院以外で働く看護師【臨床開発モニター】【治験コーディネーター】

医療機器メーカー(フィールドナース)

医療に関わる機器、MRIやCTといった大型機器から注射器やガーゼといった消耗品まで、医療に使用される商品の開発、販売を行う仕事です。

≪職場の特徴とチェックポイント≫
・職員は男性が多い
・厳しい営業(営業をかける相手は、病院管理者や医師になる事が多いので、話を聞いてもらえるまでひたすら待つ)
・病院事情や仕組み、医療機器の知識がある為、看護師は有利
・遅い時間の勤務もあり(商品導入時は商品説明に病院へ出向き、日勤終了後に職員へ説明研修を設ける事がある)
・収入は病院勤務より高い
・パソコンスキル、英語が出来た方が望ましい

健診センター

病気の人に治療するのが病院ですが、健診センターや人間ドックは健康な人が検査を受ける場所です。看護師は問診、諸々の測定(身長、体重、視力、聴力)採血、診察の介助、健康指導などを行います。

≪職場の特徴とチェックポイント≫
・対象者は健康な人、お客様(接遇厳しい、些細な事でクレーム)
・勤務は規則的、残業ほぼなし
・週1勤務、短時間勤務から正社員まで多様な働き方が出来る
・臨床経験は浅くても可能(採血は出来るor習得意欲があれば可能)
・報酬は低め(夜勤、残業手当なし、日勤の給与も病棟より低め)

献血センター

献血業務は日本赤十字社が行っています。街中で見かける様に移動バスで献血を行う事もあります。看護師は献血前の検査と献血の為の採血、機械操作を行います。状態の良い採血を行う為に採血の針は太く、通常は17Gを使用します。

≪職場の特徴とチェックポイント≫
・対象者は健康な人、献血協力者
・土日は休みではないが、勤務は規則的、残業ほぼなし
・週1勤務、短時間勤務から正社員まで多様な働き方が出来る
・正社員採用は日本赤十字社の社員となる
・臨床経験は浅くても可能(採血は出来た方がいい、マニュアル、教育体制は充実)
・報酬は低め(夜勤、残業手当なし、日勤の給与も病棟より低め)

検疫看護師


検疫看護師は空港や港などで検疫業務を行います。3年の臨床経験があれば応募可能です。採用されると厚生労働省に入省します。

≪職場の特徴とチェックポイント≫
・対象者は健康な人だが、感染症保持者の可能性あり
・検疫業務以外に衛生調査や予防接種、健康相談業務も行う
・車移動がある為、普通自動車免許が必要
・採用後は厚生労働省所属の国家公務員(手当や昇給、福利厚生が充実)
・全国への転勤あり
・求人は厚生労働省がホームページ上で行っている(保健師、感染管理認定看護師は有利)

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刑務所看護師

刑務所看護師が働く先は医療刑務所と一般の刑務所の医務室です。継続的治療が必要な受刑者は医療刑務所で収容となります。採用後は国家公務員となります。

≪職場の特徴とチェックポイント≫
・対象者は受刑者(対応時は必ず刑務官が同伴する)
・コミュニケーションは取れない(受刑者との会話は禁じられており、刑務官経由で会話)
・守秘義務あり(知り得たどんな内容も口外禁)
・国家公務員となる(手当や昇給、福利厚生が充実)
・求人は少ない為、ハローワークや転職サイトでこまめにチェック要

自衛隊看護師

自衛隊看護師は、自衛隊病院勤務の他、自衛隊員の訓練中のケガなど応急処置、災害地へ医療チームとして派遣、被災者の体調管理を行います。
自衛隊看護師は、自衛隊に入隊する事が前提となり、募集内容によっては、看護師資格だけではなく、保健師資格又は助産師資格を有する者という採用基準のものもあります。他にも身体検査の合格基準、看護師経験年数も決められている為、難易度は高いです。

≪職場の特徴とチェックポイント≫
・看護師資格を持っていても36歳未満しか応募出来ない(事務的な仕事を行う技官看護師は60歳未満)
・採用後は防衛省所属の国家公務員(手当や昇給、福利厚生が充実)
・体力がいる(入隊が前提で看護師も訓練を受ける)
・全国に転勤がある
・海外を含めた災害派遣あり
・求人募集は防衛省のホームページ上で行っている

看護教員

誰もが看護教員の指導を受けて看護師になっているので、イメージ出来るかと思いますが、看護師を養成する学校の教員です。看護教員になるには、臨床経験5年以上、約1年間の教員養成研修を終了する必要があります。(求人によっては、臨床経験のみで募集が出ている場合もあります)

≪職場の特徴とチェックポイント≫
・看護学生を育てる仕事
・病院との間に入って調整が必要
・常に勉強が必要(医療の最新情報をキャッチしておく必要がある)
・夜勤なし、平日の規則的勤務
・簡単には休めない(学生の実習指導など)

医療、看護系ライター

以前は出版社に就職するという王道の方法でしたが、インターネットの発達、クラウドソーシングの出現で、誰でも簡単にライターになるチャンスがあります。クラウドソーシングに登録して、気に入った案件があれば、個人契約できる手軽さが人気です。本業をしながらでも可能なので副業として取り組む人も多いです。

≪職場の特徴とチェックポイント≫
・自宅を出ずにすべてが行える
・自分のペースで仕事を選べる
・テストライティングを受けるなど、自分で仕事を取る完全実力主義
・人と関わる事がない為ストレスは少ない

関連記事病院以外で働く看護師【体験談】看護師ライター

イベントナース

大型のコンサートやマラソン大会など、イベント会場で救護室の仕事をします。ケガや体調不良者の応急処置が主な仕事です。

≪職場の特徴とチェックポイント≫
・医療的関わりは少ないが、医療判断、急変対応が必要
・看護師は一人勤務の場合も多く、体調不良者が複数名出た場合は大変
・医療物品や薬剤はない為、家庭用の物で代用しなければならない
・単発のものが多く、人気がある為、転職サイトなどで早め早めのチェック要

関連記事病院以外で働く看護師【体験談】イベントナース・ツアーナース

ツアーナース

修学旅行などに同行する看護師です。

≪職場の特徴とチェックポイント≫
・添乗先や日時を選ぶ事が出来る
・非日常の体験ができる
・四六時中、行動を共にし、会議、打ち合わせで拘束時間が長い
・持病がある人の対応に注意が必要(喘息発作、心臓病、糖尿病)
・医療的関わりは少ないが、医療判断、急変対応が必要

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応援ナース


元々は沖縄など僻地の診療所へ応援に行く事を指していましたが、最近では人手不足の病院へ期間限定で応援に行く制度になりつつあり、都市部の求人が増えてきました。

≪職場の特徴とチェックポイント≫
・即戦力を求めているので、一通りの業務をこなせる事が基本条件
・感謝される事が多い
・ボーナスはないが高給与
・医療設備、看護レベルに大きな違いがある
・期間限定なので、お試しが出来る(満了時、延長、就職も可能)
・僻地の場合、民度や環境問題に馴染めない時がある(不便さ、虫、衛生面、同世代なし)

関連記事病院以外で働く看護師(応援ナース)

転職活動で忘れてはならない注意点

・実はどの職場も大変
・「急性期は忙しく慢性期はひま」は間違い
・「自分に合う働き方を見つける事」が成功の鍵

実はどの職場も大変

数々の職場で働いて分かった事は、どの職場も大変だという事です。
楽な仕事なんてありませんでした。

雇用主は効率的に看護師を使いたいので、目いっぱいの業務量、または責任を準備しています。遊ばせる為に雇う人はいませんし、仕事とはそういうものですから、職場によって、どういう内容に時間を割くのかという違いだけです。

良くも悪くも、私はまじめでビビりなので、常に自分の判断は間違っていなかったか?見逃している事はないか?と自問自答する日々でした。
これは、どの職場でも同じです。
「Drのいない職場での自分の判断」については特に緊張と責任の重さを感じていました。

たぶん、多くの看護師は同じ事を思うのではないかと思います。

「急性期は忙しく慢性期はひま」は間違い

急性期病院だから忙しく、慢性期や施設は暇だと思っている人が一定数いますが、それは大きな間違いです。

医療的な事だけにじっくり時間をかけていられる環境は、実はとても恵まれています。
患者さんを医療管理する為の医療機器や薬剤も十分に揃っているし、何かあれば随時Drに確認する事が出来ます。

反対にDr不在、医療機器も薬剤もない環境で患者管理を行う事は、想像以上に大変です。
その都度、提携Drへ報告、指示取り、家族への連絡から事務処理・・・少人数で全てを行うのですから、ゆっくりできる時間はありません。

50人の患者(利用者)に対し、一人または二人の看護師が勤務する職場の場合は、通常の処置や経管栄養、持続点滴、酸素管理、吸引なども全て行わないといけないので、業務量はとても多くなります。

安易に「急性期ではないから大丈夫」とは思わない方がいいでしょう。

「自分に合う働き方を見つける事」が成功の鍵

お伝えした様に、どの職場でも、そこの難しさや大変さがあります。

看護師資格を活かして働く職場は沢山あります。
だからと言って安易に考えていては、転職は上手くいきません。

自分の強みを活かせる職場なのか?
興味が持てて、やりがいを感じれる職場なのか?
自分が置かれている生活環境で無理なく働ける職場なのか?

これらの視点で、しっかりと自分と向き合う事が転職を成功させる鍵と言えます。

関連記事新卒看護師の転職事情 成功する人と失敗する人の違いとは?

まとめ

ざっと思いつく働き方を書き出しましたが、他にも名前が付いていない様な看護師の仕事は沢山あります。

誤解のない様に言っておきますが、私は転職を勧めている訳ではありません。
急性期の総合病院で経験を積む事は、知識、技術を習得する上でも意味があり、後々自分を支えるものとなります。経験を積んでから専門性を極めても遅くはありません。

だけど、もし、心が折れそうになっているなら、自分が壊れる前にその場を離れるという決断をして欲しい。
壊れてしまわなければ、いつか、頑張ろうと思える日がやってきます。
だから、勇気ある決断をする為のお手伝いと考え、自分の体験を記事にする事にしました。

別に総合病院で働くだけが看護師の仕事ではありませんから、視野を広げて、今の自分に合った働き方を探してみてもいいのではないでしょうか。

肝心の求人情報ですが、以前はインターネット検索で見つける事が出来ましたが、最近は好条件の求人程インターネット上には出て来ないので、紹介やコネがなければ、なかなか個人で見つけるのは厳しくなりました。

私は今も複数の看護師転職サイトに登録していますが、たまにワクワクする様な求人を見かけます。

すぐに転職を考えていない人も、求人情報にアンテナを張っていると、好条件求人をゲットできるかも知れませんよ。

看護師転職サイトを知る事賢く活用する事が、転職成功の鍵です。
【目的別】看護師転職サイトの比較と賢い活用法~実際に利用して検証~

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