私は同期のナースを助けた事をきっかけに、先輩ナースから壮絶ないじめを受けました。とにかく辛くて、辛くて、その時は逃げ出す事しか考えていませんでした。
「退職届は所定の用紙でないと認めない」と用紙を渡してもらえず、退職希望も聞いてもらえなかったので、最終的には、労働基準局に相談して何とか退職出来ました。
この時、新卒で就職一年半です。
それから転職歴13回(他職種含む)、色々な経験を経て思う事をまとめてみたいと思います。
看護師も転職しない方がいいに決まってる
最初に、誤解のない様に言っておくと、私は転職を推奨している訳ではありません。
同じ職場で専門性を高める事は、これからの人生を生きる上で、とても大切な事だと思っているからです。
ただし、それを行う為には、恵まれた学びの環境が必要です。
看護師の職場は、看護師独特の空気がありますよね。
挨拶しても無視、常にピリピリして質問できない雰囲気、犯人捜し、ミスを問い詰める、患者さんにだけ優しい顔を見せる・・・言い出したら切りがありません。
配属された部署に合う合わないもあります。
人間関係がこじれたら、それこそ毎日地獄でしかない。
辛くてたまらない、これ以上は続けられない、そんな状況に悩み、苦しんでいる看護師さんに、何か伝わればいいなと思い、言葉にする事にしました。
看護師の転職先は沢山ある
結論から言います。
看護師は、新卒で辞めても転職先は沢山あります。
看護師資格を持っていないと出来ない業務が決められていて、看護師は常に人手不足だからです。そういう意味ではとても恵まれています。
ただし、再就職を考えた時、多少不利になる場合があります。選択肢が限られるかも知れません。(臨床経験が少ない事、短期間で辞めた事が影響する場合があるからです)
今回は省略しますが、そういう場合に転職を成功させる方法もありますので、多少苦労しますが、取り組み方次第でクリアできます。
また、看護師資格を活かした、病院以外の働き方も沢山ありますので、興味があれば参考にしてみて下さい。
関連記事)病院以外で働くという選択~看護師の資格を活かす32の働き方~
環境を変えると違う人生が動き出す
これは当たり前の事なのですが、転職すると、勝手に今までと違う人生が動き始めます。これは、良い場合も悪い場合もです。
その環境の2大要素は、職場スタッフの雰囲気と、その職場の目指しているものです。
これを間違えると、なりたい自分からどんどんかけ離れていくので、いずれ違和感やストレスに悩まされる事になります。
外科の知識を学びたいと思っている人が、メンタルクリニックで働くのはミスマッチだし、看護の追及をして極めたいと思っている人が、その日の業務が問題なく終わればよし、とする職場にいては、志に温度差が生まれます。
スタッフが仲良ければ楽しく働けるという単純なものではありません。
それだけ職場選びは慎重になった方が良いという事です。
看護師は、実はいい人ばかり
私は酷いいじめにあって、病院から逃げ出したので、看護師に対するイメージはよくありません。
今でも、看護師は人間的に欠落していると思っているし、自分はすごいと勘違いした残念な人が多いと思っています。
だけど、病院から抜け出すと、関わる看護師さんはいい人ばかりでした。
急性期病院独特の環境が、不幸な看護師を生み出してしまっているのだと思います。
私はケアマネージャーとして病院を訪れる事がありましたが、あいさつをして声をかけても、面倒くさそうに対応、見下したかの様なもの言い・・・同じ看護師として悲しくなりました。
話を戻しますが、病院以外で関わった看護師は、みんな、ちゃんと社会人でした。
挨拶はもちろん、思いやり、気配り、助けあい・・・人ってこんなに温かいんだと感じました。自分も何か思いを返したい、そんな風に思える人達です。
基本的に、相手を傷つけるとか、相手に不快な思いをさせる様な事はしません。
これは、普通に考えると当たり前の事です。
病院で嫌な思いをした人もいるかと思いますが、それは、あの閉鎖空間の中だけの事ですから、心配する必要はありません。
本当に、ちゃんと社会人で、みんないい人ばかりですから。
自分に合った働き方を見つける幸せ
先ほども少し触れましたが、なりたい自分でいられる職場、働き方を見つける事が、なりより幸せな事です。
人と同じである必要は、全くありません。
ここまで読んでくださった方は、おそらく、「病院辞めようか・・・」「転職どうしよう・・・」そんな真っ只中にいるのではないでしょうか?
人の噂も七十五日と言いますから、頑張れるなら頑張ってほしい。
だけど、心が壊れそうなら、何よりも自分を守ってください。
辞める決断は負ける事ではありません。
前へ進む、勇気ある決断なのですよ。
転職を成功させるポイント
転職という決断をしたのなら、これだけは押さえておきましょう。
・自分の得意、不得意を見極める
・ライフスタイルに合った働き方を見つける
自分の得意、不得意を見極める
好きと得意が同じ人もいれば違う人もいますので、自分の得意分野、不得意分野を分析しましょう。
その上で、なりたい自分を叶える分野に着目しましょう。
きっと、目指す転職先が絞られてきます。
ライフスタイルに合った働き方を見つける
その時々で、自分の置かれた生活環境は違います。
特に、女性は、結婚、出産、育児など生活環境の変化を余儀なくされます。
理想だけでなく、自分の置かれた環境で仕事をするシミュレーションをしましょう。
ライフスタイルに合った働き方を見つける事が、転職を成功させる近道です。
自分に合った働き方を見つける事で、自分自身が満たされて生きる事が出来ますから、ぜひ、自分と向き合って考えてみて下さいね。
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